横手市増田町の狙半内(さるはんない)地域では、人口減少などにより、車を運転できない高齢者が増え、通院や買物が困難になってきていました。また、冬は積雪3m近い豪雪地帯のため、雪下ろしや除排雪支援も課題となっていました。
 そこで、平成24(2012)年、狙半内地域の6集落の自治会長、地区交流センター、老人クラブなどの住民により、共助組織「狙半内共助運営体」を設立し、県道の草刈りや雪下ろしを含む除排雪支援をスタートしました。
 平成25(2013)年には、株式会社マルシメ(横手市)と買い物送迎支援の協定を結び、毎週金曜、狙半内地域と横手市十文字の中心部を結ぶ無料シャトルバスが運行されています。
 平成29(2017)年11月には、横手市と自家用有償旅客運送の実験開始の契約を締結し、通院先のある横手市十文字町間をミニバン(通称:さるはんない三平カー)で1日4往復運行しています。こうした地域住民のニーズに沿った共助の取組は、他地域のモデルになる事例として、令和元年度平鹿地域振興局「元気なふるさと秋田づくり」顕彰事業を受賞。令和2年度には「秋田県特別表彰」を受賞しています。
 狙半内共助運営体の活動は地域住民が、安心して暮らすことのできるよう大事な役割を果たしています。
令和4(2022)年12月掲載

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