画像:いものこ団子

 里芋のことを秋田の人々は「いものこ」と呼びます。

とろりとして粘り気があり、味わいも深い里芋は、冬の鍋料理に持ってこいの食材。秋田では親芋(種イモ)の横に出る芽を「子」、さらにその横から出る芽を「孫」と呼びます。

堀回地域で食されている「いものこ団子」で使用するのは親芋の部分。ぬめり気のない親芋をすり潰し、片栗粉で団子にして茹であげたホクホクの団子に甘いゴマだれをかければ「いものこ団子」の出来上がりです。
タレを工夫すれば甘党から辛党まで様々な味を楽しめます。

また、いものこ団子は法事の場で精進料理としても活躍します。

平成22(2010)年8月掲載

こちらの記事もおすすめです

冷や汁(ひやじる)

 キュウリ、シソの葉、ミョウガを、小口切りで食べやすい大きさに刻み、生味噌を溶いた冷たいだし汁に入れれば、ひんやりした冷や汁のできあがり。熱をまったく使わない夏の秋田の郷土料理です。暑さで食の進まない夏場を乗り...

郷土料理

梺・郷ノ目・南元西雪まつり(ゆきとぴあ七曲)

 昭和39年(1964年)まで、羽後町の七曲峠を越えての嫁入りは、実際馬そりや箱ぞりなどを使っていたと言います。その様子を祭りとして再現したものが「花嫁道中」です。  毎年、1月の最終土曜日に開催されるこのお祭りは平成...

伝統行事・イベント

季節の行事

元城獅子舞と元城盆踊り

  -小野寺氏を偲ぶ地域の想い-  元城獅子舞は、元城神明社に奉納され、地域の家々を回る獅子舞です。獅子舞に使われる獅子の衣には「五つ木瓜(いつつもっこう)」の紋があり、西馬音内小野寺氏の紋であることから、小野寺氏...

郷土芸能

季節の行事