画像:祝い餅つき

 横手市三又(みつまた)地域の伝統的な行事に「祝い餅つき」というものがあります。
昔から住民が家を新築すると、三又では村中の人間が集まって餅つきを行うなど、祝いごとがあるたびに、餅つきを行っていました。

 三又では餅をつく「杵(きね)」は、大人の背丈よりも高い、細長い木を使うのが特徴です。杵をもった7~8人ほどの人々が、臼の周囲で餅を杵でつきますが、餅をつく人数は、多ければ多いほどいいのです。

大人数で餅をつくため、歌をうたいながら、掛け声をかけてリズムを整えます。ある程度つき終わったら、全員一斉に杵で餅を臼から持ち上げるのが、祝い餅つきのみどころ。
出来あがったお餅は、きな粉をまぶし、ホオノキの葉っぱに乗せれば出来上がりです。朴の葉の香りを楽しみながら、手づかみで食べるのが三又流。現在も三又地域の雪中運動会や、地域のイベントなどで祝い餅つきは行われています。
 
平成22(2010)年4月掲載


 

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