特に、子どもと女性を守る神様とされ、一年に一度、例祭の日にご開帳されるご神体は優しい顔立ちです。火事の際、川魚が張り付いてご神体を守ったと言われ、毎年5月5日の例祭にはカジカとドジョウが奉納されます。
山門を守るのは一対の仁王像。慶応4年(1868年)に、戸波地域に住む佐藤たろべえが奉納しました。神社を仁王様が守るという珍しい様式になっているため、製作をするにあたり、仏師である永井九左右衛門と佐藤たろべえは近在のお寺を回って許可を得たと言われています。くるっとした目がどことなくユーモラスで、親しみが湧く仁王様です。山門も当時のまま保存されています。
毎年5月5日に行われる例祭は、前夜の宵宮、当日の本祭と地域の皆さんによるお祭りが開催されます。本祭には湯沢市から神主が来てお祓いし、子どもたちによるえびす俵奉納が行われます。12月7日には子どもたちが参道に立って「めってけれ~(お参りください)」と地域の大人たちに呼びかけを行う、珍しい「お七日(おなのか)」という行事があります。同じように、大晦日にも呼びかけが行われます。
地域に愛され、今も大切に敬われている戸波神社は、戸波地域の結束の象徴的な存在です。
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→戸波神社祭典で「ぎおんばやし」「きつねばやし」が奉納!(2017年5月掲載)
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