米どころ秋田県では、お米を使った料理がたくさん作られています。
赤飯や太巻きなどの主食はもちろんのこと、お菓子も種類が豊富です。
亀田地域の婦人会の方から料理の話を聞いた時に驚いたのは、お米を使った料理がとても充実していることでした。
まずは、お母さんたちの技が織りなす芸術、太巻きと虎皮巻き。色とりどりの絵柄には地域のお母さんの数だけバリエーションがあり、花柄やキャラクターなど、目を楽しませてくれる一品です。
夏の味覚といえる、もち米のデザート「こざきねり」も亀田地域でよく作られています。もち米を粒々が残るくらいに潰し、砂糖や酢と一緒に混ぜて季節のフルーツを盛り付けて冷やして食べます。消化が良いため老若男女に食べやすく、酢を使っているので、長く保存できます。地域によって米粉を使ったものもあり、県北や県央では「あさづけ」や「粉なます」と呼ぶ地域もあります。
もち米などを使って作る餅菓子には工夫が凝らされています。よく作られる餅菓子は、「三杯みそ」、「えびす餅」などで、もち米を粉にしてから作られます。三杯みその材料に味噌は使用されておらず、もち米粉、うる米粉、小豆を一杯ずつ合わせて作ることから「三杯みそ」、と呼ばれています。
見た目には「ゆべし」によく似ていますが、蒸す前に一工夫されています。厚みがあるので中まで火が通りにくく、出来あがるまで時間がかかります。その為、生地を薄く作り、蒸してから巻き簾で巻いていきます。こうすると時間が短縮されるのだと言います。
まだまだたくさん、お母さんたちの料理があります。この料理の数々は今まで伝えられ、そしてこれから伝えていくもの。その一工夫が伝統につながっていくのかもしれません。
平成25(2013)年8月掲載
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