画像:けいらん

  仙北市田沢地域で桃の節句によく作られていた「けいらん」。鶏の卵の形に見立てて作られたことから「けいらん」と名がついたと言われています。あんこの入った小さなお団子のようなお菓子です。

   もち粉、小麦粉、水をあわせ、程よくこねて生地を作り、生地と餡は重さを計って一人分ずつに分けていきます。生地に模様をつけたら、丸い形に伸ばしてその真中に餡を置き、餡を包み込むようにして丸め、一つずつ形を作っていきます。最後にこれらを蒸し上げたら完成です。

  昨今は地域で桃の節句に「けいらん」を作る家庭は少なくなりましたが、時期になると地元のスーパー等で販売されていたり、有志の女性グループで製造、販売しています。田沢地域の「けいらん」は、今も地域に深く根付いていて、雛祭りには欠かせないお菓子になっています。

 
                           令和3(2021)年9月掲載

【関連リンク】産地直送ブログ
元気ムラの「ハレの日」料理(5)~仙北市田沢地域の「けいらん」~(2021年9月掲載)

 

こちらの記事もおすすめです

NPOたざわ村

   仙北市の田沢地域で活動するNPOたざわ村は、平成15(2003)年度の旧田沢小学校と中学校の閉校に危機感を感じた住民により平成18(2006)年9月に設立されました。運動会、歳末たすけあい演芸会や村民文化祭の運営に携わるなど、田沢...

地域活動

茶立ての清水

 仙北市田沢地域を通る、国道341号沿いにある茶立ての清水は、竹筒から流れる名水で有名な場所です。  そばにある茶立ての清水の看板によると、清水の由来は定かではありませんが、俗説には、その昔、秋田の殿様佐竹候が、当...

自然・施設

湧き水

千葉家家伝林

秋田杉の伝統を伝える巨木の森   仙北市の旧田沢中学校の裏手に「千葉家家伝林」と書かれた看板があります。ここは秋田県内でも数少ない江戸時代の植林を今に伝える貴重な林です。  江戸時代、千葉家の二代目当主、千葉重蔵...

歴史

文化