白岩ささらは、仙北市白岩(しらいわ)地域に400年以上伝わる郷土芸能で、秋田県の無形民俗文化財に指定されています。常陸国(現在の茨城県)から秋田へ移封された佐竹氏に従って移り住んだ人々によって、伝えられたとされています。五穀豊穣や悪魔払い、疫病退散の祈願、そして先祖供養(盆踊り)のために踊られます。お盆期間に白岩神明社や雲厳寺などで奉納され、3頭の獅子と、ザッザカと呼ばれるひょっとこ面の道化役が、リズミカルな舞を披露します。
仙北地方のささらで使用される獅子頭は、県北部のささらに比べて獅子頭自体が大きく重厚に作られています。その中でも白岩ささらは「角が太くて大きい」のが、造形上の大きな特徴です。また、白岩地域には、巻物と称する由来書も大切に保存されていますが、由来所には、昔中国の僧が疫病退散のために鬼神の形を作って太鼓を打ち鳴らしたことに始まるという内容が記載されています。
白岩ささらの活動が落ち込んだ時期もありましたが、大阪御堂筋パレードで公演を行った経験がある世代の方々が、次の世代にその魅力を引き継いできました。
現在の白岩ささらは、地元の青年で組織する「白岩若者会」が行っています。平成21(2009)年には、東京の三鷹の森美術館で公演も行いました。メンバーからは「小さいときから当たり前のようにやってきたから、ささらを演じるのは楽しい。」という声も聞かれ、前向きな活動に取り組んでいる様子がうかがえます。彼らも、白岩ささらの歴史に新たなページを刻みつつあります。
令和8(2026)年8月更新
【関連リンク】産地直送ブログ
→仙北市・白岩地域の「大名行列」 ~後編~(2016年9月)
→仙北市・白岩地域の「大名行列」 ~前編~(2016年9月)
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