鳥海山麓に位置するにかほ市・冬師集落には、昔から行商が海の幸を運んできました。集落の側にある仁賀保高原を越えると日本海に通じるこの立地条件が、山村でありながら魚介類が手に入りやすい環境に一役かっていたようです。冬から春にかけ旬の時期を迎える「アンコウ」も、集落のお祝いの席などでよく登場します。代表的な料理が「アンコウのとも和え」です。アンコウの身と肝を茹で、塩水で一夜漬けし、翌日、身と肝をすり鉢でトロトロになるまで擦りつぶします。さらに、味噌、砂糖、ダシの素をお好みの量で和え、薬味にネギを入れれば出来上がり。ほどよいしょっぱさとコクのある味噌の味付けで、柔らかい舌触りです。ほかほかの白いご飯に乗せて食べてもよし!お酒のつまみにおススメの一品です。
平成23(2011)年4月掲載
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