鳥海山麓に位置するにかほ市・冬師集落には、昔から行商が海の幸を運んできました。集落の側にある仁賀保高原を越えると日本海に通じるこの立地条件が、山村でありながら魚介類が手に入りやすい環境に一役かっていたようです。冬から春にかけ旬の時期を迎える「アンコウ」も、集落のお祝いの席などでよく登場します。代表的な料理が「アンコウのとも和え」です。アンコウの身と肝を茹で、塩水で一夜漬けし、翌日、身と肝をすり鉢でトロトロになるまで擦りつぶします。さらに、味噌、砂糖、ダシの素をお好みの量で和え、薬味にネギを入れれば出来上がり。ほどよいしょっぱさとコクのある味噌の味付けで、柔らかい舌触りです。ほかほかの白いご飯に乗せて食べてもよし!お酒のつまみにおススメの一品です。
平成23(2011)年4月掲載
こちらの記事もおすすめです
釜ケ台番楽
釜ケ台番楽の始まりは、今から約400年前に京都の修験僧「本海行人」が伝えたとされています。鳥海地区を中心に広がる「本海流番楽」の流れをくみ、冬師(とうし)、伊勢居地(いせいじ)などの番楽と共通点が見られます。 舞は神...
伝統行事・イベント
郷土芸能
冬師自治会
にかほ市の鳥海山の麓に位置する冬師(とうし)集落は、湿原の里として知られています。冬師自治会では、近隣の釜ヶ台、上坂、下坂の3集落との協働作業を続けてきました。 隣の釜ケ台集落にある水芭蕉公園の5月の花植えを...
地域活動
地域団体
釜ケ台奉納相撲
にかほ市の旧釜ケ台小中学校から道路を挟んだ向かい側、プールの裏手に小さな土俵があります。その向こうの小高い丘の上には、神様として祀られている巨石があります。 この土俵を使い毎年、地元では「二十日盆」と呼ばれ...
伝統行事・イベント
郷土芸能