画像:年中行事「星祭り」

 鳥海山の東部山麓、標高250mに位置する由利本荘市中直根(なかひたね)地域。高原のため空に近く、夜空に輝く星々がひときわ煌(きら)めきます。

「鳥海町史」によると直根地域では年に4回も星祭りを行ったと言います。星祭りとは、年男が水を浴びて身を清め、囲炉裏の火を新しく焚きなおし、さらに屋外に祭壇を設け、月には4個、星々には12個のお餅をそれぞれお膳に乗せて供えます。その後、年男が拍手を打ち、家族全員でお神酒を頂く年中行事です。

現在、この星祭りの行事は以前に比べると簡素化されていますが、この年中行事から地域の人々の星々に対する思いはしっかりと伝えられています。直根小学校の課外授業にもなっている美しさを秘めたこの地域ならではの星空。直根に来た時には是非とも夜空を見上げてみてください。

平成22(2010)年4月掲載

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