五城目町の浅見内集落に伝わる「煎り(いり)かまぶく」。煎った餅米を粉にして練り、かまぼこに見立てて巻いた米菓子です。こどもの日や祝い事、仏事の際の手土産としてお客様に持たせていたそうです。
美味しく作るためには手間をかけて辛抱強く行う作業があります。まず、餅米を研ぎ、湿っている状態で少しずつ煎っていきます。この煎る作業が最も大事で、しっかり煎らなければ出来上がりが生っぽくなったり、巻いていく時、上手に巻くことができないのです。餅米1升を煎るのに2時間ほどかかります。次に煎った米に挽いた粉と砂糖をあわせ、熱湯を加えながらしばらくの間こねて生地を作ります。もう一枚、模様づけに、抹茶やごま、こはぜなどをあわせた生地も作ります。2枚の生地を重ねて巻き、さらに巻きすでかたどれば完成です。
特別な日のために作る浅見内集落の煎りかまぶくは、丁寧に工程を重ねて作られ、もてなす方に届けられた浅見内集落の「煎りかまぶく」。この伝統は、今、なお、続いています。
→元気ムラの「ハレの日」料理(1)~五城目町浅見内の「煎りかまぶく」~(2021年9月掲載)
令和3(2021)年8月掲載
【関連リンク】産地直送ブログ→元気ムラの「ハレの日」料理(1)~五城目町浅見内の「煎りかまぶく」~(2021年9月掲載)
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