五城目町の馬場目杉沢地域を中心に活動する「清流の会」は、2005(平成17)年度の杉沢小中学校の閉校をきっかけに、地域の高齢化や過疎化の流れを住民の手で打開できないかと、2006(平成18)年に結成されました。
杉沢地域は、2009(平成21)年、映画「釣りキチ三平」のロケ地に「三平の家」と「ネコバリ岩」が使われたことで、多くの観光客が足を運ぶようになりました。
清流の会は、ネコバリ岩に通じる県道秋田八郎潟線の草刈りなどの環境整備、農家レストラン「清流の森」の指定管理者としての店の運営や秋の「盆城庵秋まつり」を行っています。これらの活動が評価され、2011(平成23)年、秋田県特別表彰を受賞しました。
この他、恋地ときめき農園での行者ニンニク等の栽培や、GB(じっちゃん・ばっちゃん)ビジネスにも取り組み、首都圏へ山菜やミョウガ等を出荷して収入を得ることで、高齢者のやりがいの場づくりにも取り組んでいます。
また、2016(平成28)年からは、第一学院高等学校(秋田市)と「高校生と地域で創造する元気ムラ」事業をスタートしました。生徒が年間5~6回ペースで、杉沢を訪れ、地域活動のお手伝いをすることで、「人と人との繋がりの大切さ」を学んでもらおうというものです。交流回数を重ねることで、生徒をあだ名で呼ぶ住民もいれば、学校を卒業したあとも秋祭りに参加する生徒もいます。住民が学校の文化祭や卒業式に参加するなど、お互いに相乗効果をもたらしています。
【関連リンク】産地直送ブログ
→五城目町馬場目杉沢地域で「農家レストラン清流の森10周年まつり」(2019年11月掲載)
→第一学院高等学校と馬場目地域杉沢集落の交流♪2018年も”高校生と地域で創造する「元気ムラ」”が始動!(2018年6月掲載)
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