五城目町森山地域には、小正月に「きゃの汁」を食べる風習があります。「けの汁」「けのこ汁」「きゃのこ汁」とも呼ばれ、五城目町では昔からよく食べられている郷土料理です。
料理に忙しい年末年始も終わり、小正月は女性たちがようやくひと息つける時です。大鍋に塩蔵していた山菜や根菜を細かく刻んで、ずんだや金時豆と一緒に煮込んで「きゃの汁」を作り、台所に何回も立たないよう、小正月中は、ずっと食べていたと言われています。
森山地域では、1月2日に「とろろごはん」、1月6日は「ねぎみそ大根」を食べ、鏡開きに「きゃの汁」を食べる家もあり、七草の風習と同じく、正月で疲れた胃をいたわる料理とも言えます。
こちらの記事もおすすめです
「スズムシ群棲地」復活への取組
かつて、五城目町役場から北に約1・5キロにある森山(標高325m)の南西斜面約28ヘクタールは、北限の「スズムシ群棲地」でした。しかし、平成に入ってから、スズムシの鳴き声が、ほとんど聞こえてこなくなりました。地域住...
地域活動
環境整備
野田郷倉(ごうくら)
五城目町森山地域の野田集落の八幡神社には、備蓄倉に使われていた「郷倉(ごうぐら)」が残されています。昭和10(1935)年に建築されたもので、五城目町で現存しているのは、この郷倉のみと言われています。農業の歴史を物...
歴史
地域の歴史
板碑
五城目町森山地域には2つの「板碑」が残っています。 板碑とは板状の供養塔のことですが、鎌倉時代に関東地方で石を使った板状の石塔が流行し、その後、石塔タイプの板碑が全国に広まりました。 森山地域の陽広寺にある...
歴史
史跡