大晦日、男鹿市の各集落では、国の無形民俗文化財であり、「来訪神・仮面・仮装の神々」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産にも登録されている「ナマハゲ」が行われています。
男鹿市のほぼ真ん中に位置し、10集落で構成される男鹿中(おがなか)地域でも、「ナマハゲ」が行われている集落があります。
そのうちの一つ、中間口集落では、青年会メンバーを中心に「ナマハゲ」を行っており、大学の研究調査を受け入れたのが縁で、平成28(2016)年から学生も一緒に行事に参加しました。
大晦日の夕方、ナマハゲの衣装「ケデ(ワラ製の衣装)」に身を包み、神社にて神事を行い、家々の練り歩きに向かいます。先立ち(家に入っていいか許可を取る人)と呼ばれる案内人が家の住民に「ナマハゲきたども入っていいか?」と確認をし(※注)家の中に入り、子供の名前を呼びながら声をかけ、そのあともてなしを受けます。
中間口集落では、最後の家に関係者全員が上がり、「今年もいい年だったな。」と確認をして行事が終了します。
こちらの記事もおすすめです
あんぷらにしめ
男鹿中地域の三ツ森集落で、お祝いや仏事の際には必ず作ったという「あんぷらにしめ」。 身欠きニシン、椎茸、こんにゃく、フキ、じゃがいもを使った煮付け料理です。「あんぷら」とは、男鹿では「じゃがいも」のことを言...
食
郷土料理
新玉の池
男鹿三山と棚田を一望! 男鹿中地域の滝川集落を通る県道55号(寒風山道路)を、寒風山方面に向かって進むと、右側に江戸時代の紀行家・菅江真澄の標柱と一緒に、「新玉の池」が見えてきます。池の東を見渡せば寒風山が鎮...
自然・施設
ビューポイント
南北朝時代の足跡「板碑」
男鹿市内には多くの「板碑」が残されています。板碑とは板状の供養塔のことですが、鎌倉時代に関東地方で石を使った板状の石塔が流行し、その後、石塔タイプの板碑が全国に広まりました。 男鹿中地域でも3カ所(山田、町田...
歴史
史跡