画像:送り盆行事「ぼんぼん焼き」

  送り盆の行事は、県内でも地域によって色々ありますが、男鹿中地域の三ツ森集落には「ぼんぼん焼き」という行事があります。

 三ツ森集落の家々の盆棚の両脇には、その年に生えた新しい竹だけが使われる「笹竹」が飾られます。
 8月16日の夕方、集落の方が太鼓を鳴らし始めたら「ぼんぼん焼き」が始まる合図です。盆棚に飾られた笹竹や使わなくなった卒塔婆(そとば)などを住民が持ち寄り、火をつけて橋のたもとで燃やします。この時の煙が先祖を送ると言われています。
 
 「ぼんぼん焼き」が終わると、「だだだこ」の節に合わせて盆踊りが始まり、これで送り盆の行事を締めくくります。送り盆の行事が終わると、住民たちはまた、日常の生活に戻っていくのです。 
令和2(2020)年8月掲載

こちらの記事もおすすめです

火山の箱庭「寒風山」

 男鹿中地域の東に鎮座する「寒風山」。標高354.8m、回転展望台からの360度の眺望や、パラグライダー体験などもできる男鹿市内で有数の人気観光スポットです。寒風山は地層観察に適したジオサイトの一つとして知られており、...

自然・施設

ビューポイント

男鹿中地域の「ハタハタ寿司」

  冬の秋田の保存食といえば「ハタハタ寿司」です。秋田の麹文化と魚が出会って生まれた、秋田の食文化の極みとも言われています。 ハタハタを三日間ほど水につけ、ぬめりをとり、血抜きをしっかりしたら、麹、ご飯、塩、酒、...

郷土料理

あんぷらにしめ

  男鹿中地域の三ツ森集落で、お祝いや仏事の際には必ず作ったという「あんぷらにしめ」。  身欠きニシン、椎茸、こんにゃく、フキ、じゃがいもを使った煮付け料理です。「あんぷら」とは、男鹿では「じゃがいも」のことを言...

郷土料理