晩春の頃、秋田市より一週間ほど遅れますが、漁村・加茂青砂の背後に立つ山々も淡いピンク色に彩られます。
加茂青砂を彩る桜の多くは、ヤマザクラです。加茂青砂のヤマザクラは山々だけではなく、漁師たちの目を桜色で楽しませてきました。古くからここ加茂青砂の漁師たちは、「裏山のヤマザクラ」を眺め、港でお花見をしていた、と言われています。
集落の前に広がり、夏の訪れを告げるコバルトブルーの海。ヤマザクラならではの淡いピンク。この二色のコントラストは、多くの人々の目と心を惹きつけます。
平成22(2010)年8月掲載
こちらの記事もおすすめです
延命地蔵
かつて男鹿市加茂青砂(かもあおさ)地域は、加茂村と青砂村に分かれていました。「享保黒印高帳」によると、享保12年(1727)、加茂村は19軒、青砂村には11件の家があり、陸地の交通手段であったであろう馬は20頭居たと記されて...
歴史
史跡
加茂青砂の「こだし」
男鹿市の中では加茂青砂(かもあおさ)地域のみで作られている「こだし」は、加茂青砂で「トジナ」と呼ぶ「アオツヅラフジ」という植物のツルを使って作るカゴのことを言います。 加茂青砂でこだし作りを受け継いでいるの...
歴史
文化
盆踊り「だだだこ」
菅江真澄も見た!? 加茂青砂の盆踊り 加茂青砂の盆踊りは「だだだこ」と呼ばれ、力強い和太鼓のリズムに合わせて踊る のが特徴です。 この盆踊りについては、 江戸時代の紀行家・菅江真澄も著書「男鹿の嶋風」の中で、加...
伝統行事・イベント
郷土芸能