秋田市の鵜養(うやしない)地域を流れる大又川をさかのぼると、翡翠色の水を湛える渓谷、殿渕(とのぶち)が姿を現します。

 その名の由来には、昔この地を訪れた殿様がその場所で落馬したため、という説や、久保田藩2代目藩主の佐竹義隆公が、この場所で金銀の銭を撒いて地元の漁師たちに拾わせたことから、というものなど諸説あります。

 殿渕にかかる小さなアーチ橋を渡ると、透明感のあるエメラルドグリーンが眼下に広がり、清流の証であるイワナやヤマメなどの姿を見ることもできます。また、川面の両岸にはツツジやカエデが生い茂り、四季折々の姿を見せ、見る人の目を楽しませてくれます。

平成23(2011)年4月掲載
令和3(2021)年2月更新

■参考文献
『現地説明看板』

河辺町/編 『河辺町史』

【関連リンク】産地直送ブログ
秋田市鵜養地域で住民自慢の「水」を辿る!
(2023年6月掲載)




 

 

こちらの記事もおすすめです

岩見神社祭典

─いにしえの伝統を今に残す─ 秋田市鵜養(うやしない)地域の東のはずれにある「岩見神社」。苔むした石段は古さと共に積み上げてきたものを感じさせます。この岩見神社で、4月8日に行われるお祭りは、伝統が強く受け継がれてい...

伝統行事・イベント

伝統行事

舟作(ふなさく)

  秋田市鵜養(うやしない)地域の東、大又川上流に位置する渓谷、「舟作」。    川底は赤い岩盤で、大又川の広い流れが、舟作の狭い溝穴に吸い込まれるように一気に落下して滝のようになる不思議な自然の造形美です。この狭い...

自然・施設

伏伸(ふのし)の滝

 秋田市鵜養(うやしない)地域の奥にある殿渕園地(緑地広場)から歩いて数分のところにある伏伸の滝は、ゆるやかな三段の滝です。水量が豊富で、川底が見えるほどに透き通った水の流れを間近に見ながら散策することができます...

自然・施設