岨谷峡(そうやきょう)は、太平山県立自然公園内、岩見川上流域にある渓谷で、紅葉の名所としてよく知られています。約300mにわたって続く絶壁と渓流、そして緑濃い木々が織りなす渓流美は、新緑から紅葉のシーズンにわたって訪れる者を癒してくれます。
春から秋にかけてはハイキングや渓流釣りを楽しむ人たちで賑わいます。特に秋は紅葉が美しく、また秋田市中心部から車で30~40分とアクセスが便利でもあることから人気の観光スポットとなっています。
昭和27年(1952)選定の観光秋田三十景の中にも選ばれ、また文化8年(1811)には菅江真澄がここを訪れて、日記「勝手能雄弓」の中に岨谷峡の絵図を残しています。岨谷峡へは、県道28号を鵜養方面へ進むと無料駐車場が見えてきます。
■参考文献
河辺町/編『河辺町史』
こちらの記事もおすすめです
殿渕(とのぶち)
秋田市の鵜養(うやしない)地域を流れる大又川をさかのぼると、翡翠色の水を湛える渓谷、殿渕(とのぶち)が姿を現します。 その名の由来には、昔この地を訪れた殿様がその場所で落馬したため、という説や、久保田藩2代目藩...
自然・施設
ビューポイント
佐竹藩主の遊覧と佐藤家
標高100m余りの山あいにある秋田市鵜養(うやしない)地域。 今は自動車で気軽に岩見峡といった観光名所を楽しめるこの一帯ですが、江戸時代からも様々な人が訪れ、紀行家・菅江真澄や亀田藩主、また佐竹藩主に至っては何代...
歴史
地域の歴史
岩見神社
秋田市鵜養(うやしない)地域にある岩見神社の創立は、大同2年(807年)までさかのぼります。 伝承では、大同2年、平安時代の武官として知られる坂上田村麻呂は、当時の三大妖怪と恐れられた大獄丸(おおたけまる)の...
歴史
神社・寺