画像:舟作(ふなさく)

  秋田市鵜養(うやしない)地域の東、大又川上流に位置する渓谷、「舟作」。
   川底は赤い岩盤で、大又川の広い流れが、舟作の狭い溝穴に吸い込まれるように一気に落下して滝のようになる不思議な自然の造形美です。この狭い溝穴が舟のような形に見えることから「舟作」と名付けられたといいいます。江戸時代の紀行家、菅江真澄が訪れたことでも知られる景勝地です。

 「舟作」上流部の堰から取水された水は、鵜養集落内にひかれ、農業用水や家々の敷地へと分水され、今も地域住民の大事な水源となっています。
令和3(2021)年2月掲載
 
■参考文献
河辺町/編 『河辺町史』
秋田県森づくり活動サポートセンター 総合情報サイト

こちらの記事もおすすめです

岨谷峡(そうやきょう)

 岨谷峡(そうやきょう)は、太平山県立自然公園内、岩見川上流域にある渓谷で、紅葉の名所としてよく知られています。約300mにわたって続く絶壁と渓流、そして緑濃い木々が織りなす渓流美は、新緑から紅葉のシーズンにわたっ...

自然・施設

ビューポイント

伏伸(ふのし)の滝

 秋田市鵜養(うやしない)地域の奥にある殿渕園地(緑地広場)から歩いて数分のところにある伏伸の滝は、ゆるやかな三段の滝です。水量が豊富で、川底が見えるほどに透き通った水の流れを間近に見ながら散策することができま...

自然・施設

佐竹藩主の遊覧と佐藤家

 標高100m余りの山あいにある秋田市鵜養(うやしない)地域。  今は自動車で気軽に岩見峡といった観光名所を楽しめるこの一帯ですが、江戸時代からも様々な人が訪れ、紀行家・菅江真澄や亀田藩主、また佐竹藩主に至っては何...

歴史

地域の歴史