-地域と子供たちを繋いだ「小さな大学校」-
昭和63(1988)年に新築された岩子小学校の白い校舎の壁面には、水沢川で川遊びを楽しむ人々が描かれた「岩子の詩」というタイルの大壁画があり、他にも星型の体育館、風見鶏タワーなど、斬新なデザインが目を見張ります。入口に佇む2本のメタセコイアに見守られ、子供たちは学び舎を巣立っていきました。
岩子小学校は明治10年(1877年)、地域の人々が寄付金を募って校舎を建築し、岩子東岱学校として児童40人でスタートしました。その後、水沢小学校の分校や岩子尋常小学校などの変遷を経て、昭和30年(1955年)に峰浜村立岩子小学校になります。
「小さな大学校」というキャッチコピーをつけたのは、29代校長を務めた太田實さんです。「児童数は少なくても立派な学校にしよう」というキャッチコピーは、住民の口癖になるほど岩子小学校の代名詞となりました。
学校行事の「ホタルフェスティバル」や、昭和47(1972)年に始まった住民参加の運動会など、地域と一体となり歴史を紡いできた岩子小学校は、平成19(2007)年に閉校しましたが、現在は社会福祉法人によって校舎が活用されています。
平成24(2012)年5月掲載
令和2(2020)年12月更新
こちらの記事もおすすめです
岩子盆踊りと絵灯篭
8月のお盆、八峰町の岩子集落では各家々の門前に手作りの絵灯篭を灯します。絵柄はアニメのキャラクターから浮世絵風の美人図と様々です。 絵灯篭のサイズは、大きいものでは大人の背丈ほどの高さがあり、岩子集落の婦人会...
伝統行事・イベント
郷土芸能
岩子のもつ煮
八峰町の岩子集落の「おふくろの味」といえば「もつ煮」です。旧峰浜村時代に行っていた「ホタルフェスティバル」や、「道の駅みねはま」でのイベントなどで、岩子集落の女性たちは、ほっかほっかの「もつ煮」を大きな鍋で作...
食
郷土料理
水沢ダム(峰水湖)
水沢ダムは、秋田県の県営土地改良事業によって造られた「防災・かんがいダム」です。この種類のダムの中では、秋田県内一の規模を誇ります。 水沢ダムを潤す水沢川は、八峰町と藤里町にまたがる3つの山を源に発していま...
自然・施設
ビューポイント