藤里町大沢地域の中心部に、ひときわ目立つ大きな木があります。
高さ約21.2m、幹周り8.2mの大木は「水神様の大欅」と呼ばれ、集落会館「けやきの館」の名の由来にもなっています。また、毎年11月に行われる地域の文化行事も「けやき祭り」と名付けられ、地域のシンボルになっているのがよく分かります。
樹齢は不明ですが、古来より千年木としてあがめられており、平安時代の武将・坂上田村麻呂がその木の下に湧く水でのどの渇きを癒やしたと伝えられています。 第二次世界大戦末期、物資の不足から大欅にも危機が訪れました。海軍によって船の用材にされそうになりましたが、当時の兵事係(軍事を司る行政職員)が別の場所を案内し難を逃れたと言われています。
その大きさから昭和30年(1955年)に、秋田県の天然記念物に指定されました。現在も木の根元には水神様が祀られており、地域の皆さんから大事にされています。
■参考資料
現地説明看板
藤里町誌編纂委員会『藤里町誌』
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