画像:羽立ささら

 

 能代市・檜山地域の羽立(はだち)集落で継承している「羽立ささら」は「羽立ささら保存会」によって毎年8月13日に披露されています。
 慶長15年(1610年)に檜山城の城代として多賀谷氏が檜山入りした際に羽立ささらが献上され、その時に多賀谷氏から定紋入りの旗を賜ったとされています。
 羽立ささらの起源についてはっきりとした記録は残されていませんが、安政5年(1858年)に多賀谷氏の家臣である石川官太夫が、当時の「母体(もたい)村」の肝煎りに充てて書いた羽立ささらについての覚書が残されていることから、安政年間、またはそれ以前からささらが存在していたことがわかります。
 羽立ささらの中には奴踊りや棒術、獅子ささらなどの演目があり、羽立集落で大切に継承されている民俗芸能です。
 
平成29(2017)年3月掲載

こちらの記事もおすすめです

北限のお茶「檜山茶」

 能代市・檜山地域では古くから「檜山茶」の栽培が行われており、製茶を行っている地域としては北限と言われています。檜山茶の起源は江戸時代中期まで遡ります。 檜山地域に城館を構え、能代山本地方を治めていた多賀谷氏の6...

買う

その他

その他

古四王神社の杉(檜山神社)

 能代市檜山地域の鎮守・檜山神社に「古四王神社の千年杉」と呼ばれる杉の木があります。檜山神社は明治時代、古四王神社や愛宕堂などの周辺諸社が合祀されて出来た神社で、平安時代、坂上田村麻呂が蝦夷討伐の際に戦勝祈願し建...

自然・施設

歴史

花・樹木

神社・寺

檜山舞

   能代市・檜山地域に古くから伝わる「檜山舞(ひやままい)」は地域の上母体(かみもたい)集落で継承してきた秋田県指定無形民俗文化財で、「母体番楽(もたいばんがく)」とも呼ばれています。  檜山舞は母体八幡神社の...

伝統行事・イベント

郷土芸能