能代市・檜山地域の羽立(はだち)集落で継承している「羽立ささら」は「羽立ささら保存会」によって毎年8月13日に披露されています。
慶長15年(1610年)に檜山城の城代として多賀谷氏が檜山入りした際に羽立ささらが献上され、その時に多賀谷氏から定紋入りの旗を賜ったとされています。
羽立ささらの起源についてはっきりとした記録は残されていませんが、安政5年(1858年)に多賀谷氏の家臣である石川官太夫が、当時の「母体(もたい)村」の肝煎りに充てて書いた羽立ささらについての覚書が残されていることから、安政年間、またはそれ以前からささらが存在していたことがわかります。
羽立ささらの中には奴踊りや棒術、獅子ささらなどの演目があり、羽立集落で大切に継承されている民俗芸能です。
平成29(2017)年3月掲載
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