上小阿仁村の八木沢(やぎさわ)集落のはずれに山神社があります。かつて山頂にあった社殿は、建て替えの際に現在の場所へと移されたと言われています。
神社のお祭りは毎年5月、社殿では男性たちが神事に臨みます。社殿の中には「釣鐘」が下がり、神事の始まりと終わりに打ち鳴らされ、集落に響き渡ります。
神事が終わった後の直会(なおらい)は、神社に行かなかった人たちも集まって賑わいます。山菜料理や特製のお吸い物など、伝統の料理が並び、お酒も進みます。
祭典は不幸事があると開かれません。つまり、祭典を開くことができる、ということは、集落が一年間平和だった、という証でもあるのです。
平成24(2012)年4月掲載
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