第29回国民文化祭・あきた2014
1 概要
「第29回国民文化祭・あきた2014」は「発見×創造 もうひとつの秋田」をテーマに、平成26年10月4日(土)から11月3日(月・祝)まで、秋田県内全25市町村を会場に開催され、伝統芸能、音楽、舞踊・舞踏、文芸、美術など多彩な分野で、新たな取組や創意工夫を凝らしながら、県・市町村主催事業、県民参加事業を合わせ110の事業が展開されました。
皇太子殿下御臨席のもとで開催された開会式・オープニングフェスティバルでは、従来の吹奏楽と合唱に管弦楽を加えた新編成600名で「大いなる秋田」を演奏し、秋田民謡や伝統芸能などのパフォーマンスを織り込みながら壮大なステージをお届けしました。
また、次期開催県の鹿児島県に国民文化祭旗を引き継いだフィナーレイベント・閉会式では、全国最多を誇る17件の国指定重要無形民俗文化財が、秋田市の中心市街地で一堂に会し、実演・披露されるとともに、岩手県、宮城県、福島県から文化団体を招へいし、東北の伝統芸能を全国に向け発信いたしました。
県・市町村主催事業や県民参加事業及び関連する事業に県内外からお越しになった約103万人の観客の方々に加え、出演者、ボランティア等として参加された約4万8千人の皆様に、秋田の文化の魅力を体感し、その価値や意義を再認識していただいたことで、文化の力で秋田の元気創造を図っていく契機となりました。
◇名称
第29回国民文化祭・あきた2014
◇テーマ
発見×創造 もうひとつの秋田
有形無形の「秋田らしさ」の発揮に努めることを基本としつつ、「秋田での新しい取組(プラス1)」にも力を入れ、県民はもとより、県外の人が持っている秋田のイメージとはひと味異なる秋田の文化を全国に情報発信していくという意味を込めています。
◇基本方針
基本理念
「地域の文化力を高め、文化の力で地域を元気に」
基本方針
- 地域の文化を守り育てていく
- 若いアーティストの育成・支援
- 足もとの文化資源に光をあてる
◇会期
平成26年10月4日(土)~11月3日(月・祝)
◇主催者
文化庁、秋田県、秋田県教育委員会、開催市町村、開催市町村教育委員会、第29回国民文化祭秋田県実行委員会、第29回国民文化祭市町村実行委員会、全国及び県内の関係文化団体等
◇開催地
秋田県内全25市町村
秋田市、能代市、横手市、大館市、男鹿市、湯沢市、鹿角市、由利本荘市、潟上市、大仙市、北秋田市、にかほ市、仙北市、小坂町、上小阿仁村、藤里町、三種町、八峰町、五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村、美郷町、羽後町、東成瀬村
◇開催事業
県主催事業 11事業、市町村主催事業 65事業、県民参加事業 34事業 計110事業
第29回国民文化祭・あきた2014開催事業一覧(←こちらをクリックしてください)
※各事業の開催状況は「4 公式記録」をご覧ください。
◇ロゴマーク
大会テーマである「発見×創造 もうひとつの秋田」を図案化したロゴマークを平成24年9月18日から11月16日まで全国公募し、応募作品782点(県内420点、県外362点)の中から兵庫県のグラフィックデザイナー・小柴雅樹氏の作品を最優秀作品賞に選定しました。県、市町村、文化団体、企業等がロゴマークをPR活動に幅広く活用し、使用に伴う届出及び承認申請が521件ありました。
【デザインについて】
秋田県と人の形を重ね合わせ、右腕の先には「発見」、「創造」につながる 「ひらめき」をオレンジ色の輪で表現しています。楽しさを感じさせるタッチで「もうひとつの秋田」の明るい未来をイメージしています。
◇国民文化祭シンボルマーク
国民文化祭の統一的なシンボルマークとして、第1回(昭和61年、東京都開催)から福田繁雄氏(故人)のデザインが採択されています。
【デザインについて】
文化は人間の知恵であり、秩序ある生活との融合であります。限りなく広がる文化へのあこがれを、歓喜の人形(かた)の構成でイメージしたデザインです。日本古来の古代紫を基調に明るさを加えて、新しい日本の未来色のイメージにした色彩計画です。
◇マスコットキャラクター
秋田県マスコット「スギッチ」を第29回国民文化祭・あきた2014のマスコットキャラクターと位置づけ、既存のデザインに新たに32種類のバリエーションを加え、ポスターやガイドブック、プログラムといった印刷物で活用しました。また、県内外のイベントや報道機関への訪問などによるPR活動も行いました。
◇テーマソング「僕たちの未来」
本県出身の作編曲家・ha-jさんにプロデュースを依頼し、歌詞の元となるフレーズの公募や小中学校でのワークショップを実施しながら制作しました。
制作に携わったha-jさん、大木彩乃さん、藤田ゆうみんさん、渡部絢也さんを中心に国民文化祭スペシャルバンド「AKITA smile-face」を結成し、開会式・オープニングフェスティバルやフィナーレイベント・閉会式への出演を始め、プレイベントや県内の音楽イベントなどで演奏活動を行い、国民文化祭の周知と盛り上げを図りました。
◆「僕たちの未来」の歌詞・音源(←こちらをクリックしてください)
2 実施状況
(1)観客数
事業区分 | 事 業 数 | 県 内 | 県 外 | 合 計 |
県主催事業 | 11事業 | 94,803人 | 10,462人 | 105,265人 |
市町村主催事業 | 65事業 | 298,227人 | 53,947人 | 352,174人 |
県民参加事業 | 34事業 | 63,759人 | 8,563人 | 72,322人 |
上記以外の事業 | 122事業 | 435,169人 | 64,528人 | 499,697人 |
合 計 | 232事業 | 891,958人 (86.6%) |
137,500人 (13.4%) |
1,029,458人 (100.0%) |
(2)出演者数
事業区分 | 事 業 数 | 県 内 | 県 外 | 合 計 |
県主催事業 | 11事業 | 4,301人 | 523人 | 4,824人 |
市町村主催事業 | 65事業 | 12,562人 | 8,342人 | 20,904人 |
県民参加事業 | 34事業 | 2,562人 | 559人 | 3,121人 |
合 計 | 110事業 | 19,425人 ( 67.3%) |
9,424人 ( 32.7%) |
28,849人 (100.0%) |
(3)応募作品数
事業区分 | 事 業 数 | 県 内 | 県 外 | 合 計 |
市町村主催事業 | 15事業 | 36,505点 | 55,143点 | 91,648点 |
県民参加事業 | 2事業 | 603点 | 1,202点 | 1,805点 |
合 計 | 17事業 | 37,108点 ( 39.7%) |
56,345点 ( 60.3%) |
93,453点 (100.0%) |
◆詳細なデータはこちらからダウンロードしてください。
- 事業別出演団体数
- 事業別出演者数
- 推薦事業都道府県別出演団体数・出演者数
- 公募事業都道府県別応募数
- 公募事業応募状況
- 事業別観客数・スタッフ数・ボランティア数
- 国民文化祭関係データ(開催都道府県比較表)
- 第29回国民文化祭・あきた2014の経済波及効果
3 主な成果
●秋田の文化の価値や意義を再認識する機会となりました
来場者アンケートにおいても「秋田の文化のすごさを再認識した」、「全国に誇るべき文化があることが分かった」とした割合は、県内客・県外客とも8割を超え、国民文化祭は秋田の文化の価値や意義を再認識する機会になりました。
●秋田のイメージアップやファンの増加につながりました
開会式・オープニングフェスティバルをはじめ、各事業とも地域の特色を活かしながら実施され、秋田のイメージアップや秋田のファンを増やす機会にもなりました。
●秋田の未来を担う若い世代に文化を継承していく機運が醸成されました
開会式・オープニングフェスティバルやフィナーレイベント・閉会式で約1,000人の小中高生や大学生が、出演者、ボランティアとして参加したのをはじめ、多くの若い世代が秋田の文化に触れ、継承していく機運が醸成されました。
●文化活動への参加意欲が喚起されました
国民文化祭では、多くの方々が会場に足を運び、多彩な分野にわたる文化に触れることで、文化活動への参加意欲を喚起する機会にもなりました。
●文化イベントを企画・運営するノウハウが高まりました
各事業の企画運営に関わった文化団体からは、国民文化祭を通じて文化イベントを企画・運営するノウハウが高まったとの声が寄せられており、今後の活動につながる取組となりました。
●市町村等における平成27年度の取組につながる契機となりました
ほぼすべての市町村において、国民文化祭における事業を何らかの形で継続、あるいは文化団体に対する支援の実施などを検討しており、国民文化祭の成果を次年度につなげる取組を予定しています。
4 公式記録
各事業の開催趣旨や状況、広報の取組などをまとめた公式記録を作成しました。PDFファイルをダウンロードしてご覧ください。
※公式記録には白紙ページも含まれておりますのでご了承ください。
※プリンターの設定を「白紙を節約」などとしている場合は、白紙ページを除いて印刷される場合がありますので、設定をご確認ください。
>ブンカDEゲンキ メッセージはこちら
>わたしの「国民文化祭」はこちら