律令国家が本州北部を支配するために設置した政治や軍事を司る平安時代の城柵跡です。
仙北平野中央部にある真山、長森の独立丘陵を中心に、東西1,370m、南北780mの広い範囲を柵で囲んでいます。計画的に発掘調査が行われ、長森中央部には板塀で囲まれた政庁があったこと、外柵は創建時に一度だけつくられ延歴20(801)年に伐採された杉材が使われていたこと、長森を囲む外郭線は角材、築地塀、石塁で3回つくり直されていたことなどが分かってきています。
現在外柵南門などが復元され、古代城柵の雰囲気を感じることができます。
指定の有無 | 指定なし(赤) |
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遺跡名 | 払田柵跡 |
地図番号 | 212-53-1 |
よみがな | ほったのさくあと |
市町村 | 大仙市 |
所在地 | 大仙市払田、美郷町本堂城回 |
種別 | 古代城柵 |
現況 | 水田、畑地、山林、宅地、墓地、社地 |
土地所有者 | 公有、民有 |
遺構・遺物 | 柵木、門跡、掘立柱建物跡、竪穴住居跡、土師器、須恵器、墨書土器、瓦、木簡 |
所蔵者 | 秋田県教育庁払田柵跡調査事務所、大仙市教育委員会払田柵跡出土品収蔵庫 |
備考 | 昭和6年3月30日 国指定史跡 上田三平 『指定史蹟払田柵址』 高梨村史蹟保存会 1931、上田三平 『史蹟精査報告』 文部省 1938、『払田柵跡調査事務所年報』 秋田県教委 1974~ |
時代 | 縄文時代,平安時代,中世 |