秋田内陸縦貫鉄道「小ヶ田駅」の南側台地にある縄文時代後期の祭祀遺跡です。
4つの環状列石、墓、建物跡が見つかっています。最も規模の大きい環状列石は直径45mで、その周囲には祭祀に関連したと考えられる建物跡が配置されています。石は、縦横に規則的に並べられています。沢からは、土偶やキノコ形土製品なども出土しており、列石を中心にいろいろなマツリが行われていたと考えられています。
縄文人の精神生活を考える上でたいへん貴重な遺跡であることから、道路工事が変更され保存されました。発掘調査が継続して行われ、縄文時代の祭祀の様子が徐々に分かってきています。
指定の有無 | 指定なし(赤) |
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遺跡名 | 伊勢堂岱 |
地図番号 | 213-11-36 |
よみがな | いせどうたい |
市町村 | 北秋田市 |
所在地 | 北秋田市脇神字伊勢堂岱5-1外 |
種別 | 環状列石、祭祀遺跡 |
現況 | 山林 |
土地所有者 | 公有、民有 |
遺構・遺物 | 【縄文時代】掘立柱建物跡・溝跡・焼土遺構・土坑・フラスコ状土坑・土器埋設遺構・土坑墓・環状列石・配石遺構・陥し穴・溝状遺構・柱穴、縄文土器(早期:鳥木沢式・末葉、後期:十腰内Ⅰ式)・石器(石鏃・石槍・石匙・石錐・石箆・トランシェ様石器・スクレイパー・石核・磨製石斧・打製石斧・礫器・磨石・敲石・凹石・石皿・半円状磨製石器・石錘・環状石斧・嘴状石器・三脚石器)・土製品(土偶・土版・足形付土版・動物形土製品・ミニチュア土器・有孔土製品・盲孔土製品・土器片利用土製品・土錘・土製耳飾・三角形土製品・環状土製品・鐸形土製品・キノコ形土製品・スタンプ形土製品・ヘラ形土製品・渦巻文土製品・球形土製品・指輪形土製品・焼成粘土塊)・石製品(岩版・石刀・石剣・有孔石製品・円盤状石製品・球状石製品・三角形石製品・鐸形石製品・有溝石製品・渦巻文石製品・石斧形石製品・線刻礫)・自然遺物(種実類・天然アスファルト)、【平安時代】竪穴住居跡・溝跡・土坑・柱穴、土師器・須恵器・石器(砥石)・鉄製品 |
所蔵者 | 北秋田市教委 |
備考 | 『伊勢堂岱遺跡』秋田県教委293集 2000、『伊勢堂岱遺跡 詳細分布調査報告書(2)・(3)』鷹巣町教委 1999・2000、『伊勢堂岱遺跡Ⅰ~Ⅷ』鷹巣町教委 2002~2009 |
時代 | 縄文時代,平安時代 |