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名物に触れる

泣きっ面山

画像:泣きっ面山

 

中野地域の南部、標高1,050メートルの名峰竜ヶ森のふもとにあるのが中野の名所「泣きっ面山」です。「泣きっ面山」については、中野地区に伝わる八郎太郎にまつわるヒナイノ民話・達子森ノ伝説があるのでご紹介します。
 
昔、十和田湖を追われた大蛇の八郎太郎が比内町に来て、コツナギの沢をせきとめて湖にしようとした時の話です。
 
湖を作ろうとする八郎太郎の行動に、これは困ると、比内の神様は集まって相談しました。その時一人の神様が、彼は夜行性の蛇だから、鶏の鳴きマネをして朝と勘違いさせてはどうだろうかと提案して皆合意し、何も知らない八郎太郎が中野の八面沢から最後の小山を背負ってきた時に合わせ、皆で鶏の鳴きマネをしました。八郎太郎はたいそう驚き、小山を置き去りに帰っていったそうです。
 
この話の後日譚に登場するのが、「泣きっ面山」です。
 
比内の神様たちが八郎太郎を追い出す相談をしていた際に、その中に加わらなかった神様がおり、「八郎太郎がコツナギの沢をせきとめて湖を作っても、自分のところは水に沈まないから」と、ひとりだけ知らぬ存ぜぬを決め込んでいたのでした。
 
八郎太郎が去った後、その神様は他の神様たちに懲らしめられてしまい、その為、神様たちのいる達子森にそっぽを向いたまま、岩肌を涙で濡らしているのだそうです。
 
この山はこうした伝説と、その名の通りいつも泣いているような状態から、いつしか「泣きっ面山」と呼ばれるようになりました。
 
今では、中野の紅葉の名所として、そして十和田石が産出される山として、地域に親しまれる山となっています。
2011年4月掲載

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