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歴史を知る

千屋断層

画像:千屋断層

-その日、山がせりあがってきた。-

阪神・淡路大震災の時、大きく話題になった「活断層」という言葉があります。
ここ黒沢地域では、つい100年ほど前に起きた巨大地震の爪跡、「千屋断層」を見学することが出来ます。

明治29年(1896年)、8月31日真昼山地の地下を震源地とする、マグニチュード7.2の大地震が発生しました。岩手県側(陸前)と秋田県側(羽後)で大きな被害が出た地震なので「陸羽地震」と呼ばれています。

このとき、地震を起こした断層が地表へと現れ、黒沢のある千屋地域では高さ3m以上にもなりました。まさに、一瞬にして数十キロにも及ぶ断崖が横手盆地の東縁を揺るがしたのです。
この断層のは仙北市・田沢湖町生保内地域から美郷町・六郷東部へと約40kmの長さにわたって出現しました。
また、奥羽山脈をはさんだ岩手県側にも10kmにわたって断層が出現し、その分山脈は高さを増しました。
この地震により、死者は209人、負傷者は779人に及び、全壊した家屋は5792戸にも及びました。

そんな大地震の震源地だった活断層、しかし、不安になる必要はありません。
この断層の活動期間は、約3~4千年に一回と見られており、約100年前に動いたことから、しばらくはこの断層の活動は無いとみて良さそうです。

黒沢地域にも、千屋断層観察ロードコースの標柱が立ち、みずほの里ロード沿いにある、数mの段差が、かつての地震で出来たものだと言うことを物語っています。
また、今木神社の一の鳥居そばには千屋断層の解説看板があり、概要を知ることが出来ます。

看板から南北に続く、何のことはない段差が、ある日突然出現した断層だった。そのことを感じるだけでも、災害への備えについて、そして、地殻活動の壮大さについて考えさせられます。

また、現在は保存のため土嚢が積まれていますが、黒沢から南に少し行ったところにある、断層の調査のために掘削された部分は、昭和59年には県の、平成7年には国の天然記念物に指定されました。

2011年4月掲載
■参考文献
現地説明看板(一丈木公園真昼三輪神社付近)
現地説明看板(黒沢今木神社鳥居付近)
『千畑村郷土史』

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