にかほ市象潟地区のほとんどの村に伝承されており、「十二段獅子舞」の流れをくむと言われている「大日堂子ども獅子舞」は、明治以前から受け継がれてきたと言われており、小学生から高校生の男子が雲昌寺境内にある大日堂と土門吉右エ門宅で獅子舞を奉納した後、「門掛」(かどかけ)をしながら地域を練り歩く行事で、1月7日、8月7日に行われてきました。
昨今、人口減少、少子高齢化の影響で、祭りを運営する人員も確保できず、現在は、「大日堂獅子舞」と名称を変え、男子だけでなく女子も参加を可として、1月と8月上旬の週末に行われています。
門掛は、玄関前で獅子頭の口を噛み合わせ、お初穂と大日如来のお札を交換する一連の流れのことで、200軒以上ある小砂川地域を、全て回るのは1日がかりですが、男の子たちは家内安全、五穀豊穣、大漁豊作を祈願しながら、元気に家々を巡ります。
令和7(2025)年5月更新
■参考文献
『象潟町史 通史編』
『大日堂説明看板』雲昌寺境内
【関連リンク】産地直送ブログ
→にかほ市小砂川地域で「大日堂子ども獅子舞が行われました」(2021年1月掲載)
→にかほ市小砂川地域で「大日堂子ども獅子舞」(2019年1月掲載)
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