男鹿市の安全寺地域では、お赤飯のことを「小豆まんま」と言うようです。
その昔、田植えの初日に田んぼの水口(みなぐち)に「小豆まんま」をお供えし、田んぼの神様に豊作を祈ったと伝えられています。
田んぼの手伝いに来てくれた「五月女(さつきめ)」と呼ばれる女性たちには料理が振る舞われるのですが、家で待っている子供たちのために、小豆まんまを朴の葉にくるんで持ち帰った……と言われています。体力勝負の田植えの後、「五月女」たちの頭に浮かんだのは、子供たちの笑顔。「小豆まんま」を食べて喜ぶ子供を見て疲れがとれたのでしょう。