10月18日(土曜日)、鵜養集落で手作業での稲刈りが行われました!集落の田んぼの稲刈りはほぼ終了していますが、来年の酒米の種となる籾を採取するための田んぼの稲刈りだけが残っていて、この日は秋田県立大学の地域ビジネス革新プロジェクトに関わる、アグリビジネス学科のゼミ生(3、4年生)も加わり、住民とともに稲刈りに励みましたよ。
天候が危ぶまれていましたが、この日の朝はなんとか空がもってくれました。
10時に学生たちが集合し、稲刈りを行う田んぼに向かいました。
早速、住民から稲刈りのレクチャーをしていただき、特に鎌の扱い方に関しては念入りに行われましたよ!
余談で、刈った稲の束ね方や、昔ながらの乾かし方も教わりましたよ。これだけでも学生さんにとっては貴重な体験ですよね。
田んぼに入り、いよいよ稲刈りが始まりました。手前は住民の方、スタートが早かった。
この日を楽しみにしていたという学生さんたち。中腰の作業も苦にせず、男子も女子も休むことなくせっせと鎌で稲を刈っていきます。それはそれは楽しそうでした。
住民とこの地で酒米栽培を行う酒造会社の方々は、手慣れたもので学生たちの3歩先を行っていましたよ。これをなりわいにしてる方々は気合が違うなと思ってきました。
刈った稲は、軽トラックに積まれ、酒造会社のライスセンター前に次々と運ばれていきました。田んぼ一枚ほどの稲刈りは学生10名が参加したこともあり、約1時間で完了!「刈った稲を束ねて運ぶのも結構大変!」と言いながら、自分の領域を終えた学生さんから順番に軽トラックに稲を運んでいましたよ。
なんとか空ももってくれて「種もみ」用の稲刈りは無事に終えることができました!
町内の集会所で、お待ちかねの昼食タイムです。食事の前に鵜養町内会、石塚会長から一言!「大事な酒米品種「愛亀」を守っていきたいという気持ちから、手作業の稲刈りを学生さんにも手伝ってもらおうと、昨年からのご縁でお声がけしました。たくさんの学生さんにお越しいただき、また、雨が降る前に作業を終えることができて感謝します。願わくば、あなたたちが関係人口となり、この先も鵜養集落に関わってくれたらうれしい限りです。」と述べられました。
前年までゼミ長を務めた4年生と、今年からのゼミ長(3年生)から、それぞれ一言も。
「酒造会社と鵜養の方々が大事に育てている無農薬酒米、その来年分の種もみ用の田んぼの稲刈りに参加できたことに感謝します。貴重な経験をさせてもらいました。」と充実感を込めて挨拶。特に昨年度、地域ビジネス革新プロジェクトの一環で鵜養地域を調査した学生さんたちは、思いもひとしおだったことと思います。
(昨年度の学生調査の様子と成果発表会の様子はこちらから)
この日稲刈りをしたものは、約10日間の乾燥を経て脱穀作業を行い、籾を分ける作業が行われます。来年の無農薬酒米栽培に向けての大事な作業になります。
今後も、この日参加された県立大学の学生さんの中から、鵜養集落と関わり続けてくれる方ができたらうれしい限りです!
以上、秋田市鵜養地域からお届けしました!
●おまけ
鵜養を流れる豊富な水量を誇る堰!この日もゴォゴォと音を立て、勢いよく水が流れていました。
「たすえむ」の名で昨年から無農薬主食米を栽培している住民のネット販売用のお米です。まだ、「商品化に向けて準備中のもの」ではありますが、パッケージやデザインが斬新ですね!