写真:魚に穴をあける生徒

6月17日(火曜日)、横堀交流センターで、湯沢翔北高校 雄勝校の3年生が、住民の皆さんと一緒に、ヤマメの燻製(くんせい)
づくりを行いました。

湯沢翔北高校では、総合学習の一環で「地域貢献」をテーマに、生徒が地域と関わる学習を行っています。
横堀地区のある雄勝地域では、小野地区の小町まつり、秋ノ宮地区のかだる雪まつりなどにボランティア参加したり、横堀地区の役内川桜並木の清掃活動にも参加したりもしています
また、地域に特化した取り組みとして、1年生は地域住民から「講話」を聞くことをメインに地域での体験活動も行い、2年生は講話に加え、さらに体験活動を多く行っていきます。そして3年生は、自分たちでテーマを設定し発表する「探究活動」と、3年間を通した地域学習を行っています。


今回、横堀地区での燻製づくりは、生徒が秋ノ宮地区の「イワナの里」のヤマメ養殖事業を見学したのがきっかけです。

写真:横堀交流センターにきた高校生

生徒たちはヤマメの人工授精を体験させてもらったとき、卵を採ったヤマメが死んでしまい、廃棄されてしまうのを見て「もったいない」と感じ、「魚の再利用」をテーマに研究することにしたそうです。また、横堀地区で、雪の重みで折れた桜の枝をチップにして燻製づくりを行っていると聞き、今回、一緒に行うことになりました!
横堀地域づくり協議会の活動は、→横堀地域づくり協議会の活動(元気ムラ応援サイト)をご覧ください。


写真:乾燥させたヤマメ 写真:折れた桜の枝をチップにしたもの

事前に生徒たちが乾燥させたヤマメ。そして横堀の桜チップ。魚と桜、再利用のコラボですね。

写真:魚に穴をあける作業 写真:フックに魚をくくりつけ、網にかける作業 

写真:燻製にするために使用する一斗缶 写真:燻製の準備をする生徒たち

ヤマメの干物をフックにくくりつけ、網につるしていきます。ヤマメをいぶすのに使用する一斗缶は2段重ね!
上の缶にヤマメを入れ、下の缶に燃料の桜の枝チップを入れて、コンロに火を付けていぶします。

写真:いぶしたヤマメを取り出す生徒たち

20分から30分ほどして、いぶしたヤマメを取り出しました。

写真:いぶし具合を確認する生徒たち 写真:いぶらされた魚

「ヤマメ干しすぎたかな」「生臭くない」「香りついてる」「ジャーキーみたい」などなど。
想定していた部分と、そうでなかった部分と、実際にやってみて分かる発見ですね。

写真:食べやすいように魚を刻む生徒 写真:いぶした魚を試食する住民

横堀地域づくり協議会の皆さんにも試食してもらいました。
協議会の女性は「やってみないと、どんな味になるか分からないでしょ。漬物づくりも一緒で、試行錯誤して、いいものに近づいていくよ」と話していました。生徒たちも、試食した住民の方から感想を聞き取っていました。今回の実践をもとに、次回、また一つステップアップしたものをつくれそうですね。

写真:燻製づくりに参加した院内の住民と集落支援員

今回の横堀地区での燻製づくりには、同じ雄勝地域の院内地区の木村さんも参加していました!
雄勝地域の集落支援員・本村さん(写真右)がお誘いしたそうですよ。雄勝地域は、秋ノ宮、院内、小野、横堀の4地区で地域づくり協議会をつくり、それぞれ特色のある活動を行っていますが、こうして他地区の活動を直にみると、また、新しい発見もありますね。本村さんが「チーム雄勝」と話していました。雄勝地域は、自分たちの地区内だけで活動するのではなく、地区同士の連携した活動が人のつながりをつくり、新しい活動が生まれていくようにも感じます。
横堀地域からお届けしました!

●おまけ
写真:東鳥海山

横堀から見た標高777mの東鳥海山。
来月の令和7年7月7日は、「7」が3つ並ぶ記念登山が行われます!湯沢翔北高校の生徒たちも全校登山だそうです。
雄勝地域の皆さんの笑顔が集まる記念の日になりそうですね。