にかほ市金浦地域の「金浦山神社」は、8つの町内でつくる元町に位置し、5月に例大祭が開催されます。御神輿の巡行や金浦神楽や、踊り手などによる「踊り山」と呼ばれる余興が行われ、住民の多くが携わる元町の伝統行事となっています。
 人口減少や新型コロナウィルスの影響もあり、令和2(2020)年~令和4(2022)年は、祭りを中止していますが、祭りに携わる宮司、禰宜(ねぎ)、氏子や元町の各町内会によって、祭りを後世に継承するための取組も行われています。
 平成28年には祭りの申送書(マニュアル)を制作し、これまでの「口頭」による継承から、紙面に記録を残すことで、だれでも運営に携われるようにしています。
 祭りの内容も、住民が負担に感じる部分は簡略化を検討しています。「続けていくには何が必要か」。元町の皆さんが大事にしてきた伝統行事の継承は、これからも続きます。

令和4(2022)年10月掲載

【関連リンク】産地直送ブログ

こちらの記事もおすすめです

日本海の美しい景観 金浦漁港

  漁港に停まる漁船や、瓦屋根の家々、広大な日本海。にかほ市金浦地域の金浦漁港の美しい景観は、金浦地域のビューポイントと言えます。  また、金浦漁港にある「沖ノ島方角石(おきのしまほうがくいし)」は、漁師が出港可...

自然・施設

ビューポイント

赤石集落のアマハゲ

  にかほ市金浦地域の赤石集落で、小正月に行われる行事です。  赤石集落の子供がケラを纏い、顔には墨を塗って「アマハゲ」に扮して家々を練り歩きます。  アマハゲ行事は無病息災を祈願する行事で、アマハゲが落としていっ...

伝統行事・イベント

小正月行事

掛魚(かけよ)まつり

  にかほ市金浦地域の掛魚(かけよ)まつりは、江戸時代の元禄年間(1688年~1704年)から始まったといわれる伝統のお祭りで、かつては港の近くにある神社の宵宮祭りとして行われていましたが、明治年間に金浦山神社と合祀した...

伝統行事・イベント

季節の行事