大館市中野地域で昔からよく食べられている「赤漬け」は、お盆のお供え料理として真っ先にあげられるほど馴染み深い郷土料理です。
「けいとまま」「あかまま」とも呼ばれ、赤漬けに使われているもち米のきれいな赤色は、赤じその葉によって色づけします。
もち米、赤じその葉、砂糖、塩を使って作られる赤漬けを一口食べると、上品な甘酸っぱさとシソの豊かな香りが広がり、さらに食欲をかきたてます。
赤漬けは、漬けてから3日くらいから食べられるそうですが、気温に左右されることから、お盆のころが最も漬けるのに適した時期です。
■参考文献
『阿仁川流域の郷土料理』
こちらの記事もおすすめです
さば寿司
お寿司屋さんで目にするさば寿司とは違い、大館市中野地域のさば寿司は、こうじで漬けられた鮮やかな色合いを持つなれ鮨の一種で、主に寒い時期に食べられています。 あらかじめサバを酢とみりんに7時間漬けておき、キャベ...
食
郷土料理
彼岸花づくりの歴史
大館市中野地域では、毎年1月から2月にかけて「彼岸花」づくりが行われていました。かつて、雪深い県北地区では春彼岸の時期、墓前に供えるための生花が手に入らなかったため、彼岸花を造花で作ったといいます。中野で彼岸花...
歴史
文化
中野の浅利氏の歴史
大館市中野地域は、浅利氏の支城「中野城」のあった場所でした。当時、比内近隣では大館市に次ぎ二番目の戸数を誇ったと伝えられています。 永禄2年(1559年)「桶狭間の戦い」の一年前、ここ中野城へ一人の武将が入城した...
歴史
地域の歴史