大館市中野地域では、毎年1月から2月にかけて「彼岸花」づくりが行われていました。かつて、雪深い県北地区では春彼岸の時期、墓前に供えるための生花が手に入らなかったため、彼岸花を造花で作ったといいます。中野で彼岸花作りが始まったのは昭和60年(1985)頃と言われ、地元老人クラブ「三岳老寿会」の有志が中心となり制作していました。
中野の彼岸花は、ドロノキという木を主な原料に製造されています。花弁、茎、葉などの部品を薄く削りだして赤、オレンジ、黄色、紫、ピンクの五色の染料に漬けて、色づけを行います。
この彼岸花づくりは、住民たちの交流の場ともなっていて、丹精込めて作った「彼岸花」は、お彼岸の時期になると県北地区のスーパーや道の駅などの店頭を、鮮やかな色彩で彩りました。
作り手の高齢化により、現在、彼岸花づくりは行われていませんが、中野で作られていた彼岸花は地域の思い出の場の一つとなっています。
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