湯沢市小野地域では、「芋がら」を使った料理が郷土食として親しまれています。
芋がらとはサトイモの茎の部分のこと。雪深い湯沢の雄勝地方では、干した芋がらは、冬期間の大切な保存食でした。芋がらを使ったさまざまな料理が伝統食として受け継がれています。
ご紹介する「芋がらのにんにく和え」の材料は、皮をむいたサトイモの茎を乾かしたものです。乾燥して固くなっている芋がらを、お湯で戻し食べやすい大きさに切り、すりつぶした豆腐、胡桃、砂糖、味噌、ニンニクで合えれば出来上がりです。
ふわふわした豆腐とサクサクとした食感の芋がらが、味噌と砂糖で味付けされ、ニンニクの味がアクセントとなって、ピリッとひきしまった食感を楽しめます。秋田の県南地方は甘みの強い味付けが特徴。砂糖のさじ加減が、それぞれの家庭の味の決め手となっているようです。
こちらの記事もおすすめです
泉沢大般若
泉沢にある泉神社は、かつて「泉光院」と呼ばれる修験のお寺(法印寺)だったそうです。明治時代、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)という、神仏分離の動きがあった時に、ここ泉沢のお寺は神社になりました。 お寺から集落...
伝統行事・イベント
伝統行事
泉沢集落のセリ
冬の秋田を代表する鍋料理「きりたんぽ鍋」に「いものこ汁」。その脇を固めるのに無くてはならないのが「セリ」です。独特の香りが、醤油ベースの鶏ガラスープに良く合い、根っこの“シャキシャキ”した食感もたまりません。 ...
食
野菜・果物
石秀庵 高橋正作の家
湯沢市小野地域に、秋田県の「農聖」と呼ばれた石川理紀之助が「師」と仰いだ人物、高橋正作(1803~1894)が暮らした家があります。 高橋正作は、江戸時代末期の小野地域の肝煎(村長)でした。天保の大飢饉(1833~18...
歴史
文化財