「またたび」というと猫の大好物。
焼酎でまたたび酒を作る人もいますが、横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神・上坂部(かないがみ・かみさかべ)集落では、「またたび」のことを「まったぶ」と言い、まったぶを使った漬物をよく作ります。
金井神では、虫こぶ状のまたたびを「女(おんな)まったぶ」、どんぐり状のまたたびを「男(おとこ)まったぶ」と呼び、「男まったぶ」ではまたたび酒を作り、漬物づくりには「女まったぶ」を使います。
この「女まったぶ」を水にさらし、もんで綺麗にしたものを塩と水で漬け込んでいきます。何度も水と塩を替えて渋を抜き、塩漬けにしてできあがりです。食べるときは塩抜きをして食べます。焼酎をちょっと香りづけにふりかけることもあるそうです。
味はサクサクとした木の実の食感と、食べたときにふわっと香るまたたびの香りが特徴的で、お酒のおつまみや、ご飯のおかずにもなる一品です。
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