「またたび」というと猫の大好物。
焼酎でまたたび酒を作る人もいますが、横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神・上坂部(かないがみ・かみさかべ)集落では、「またたび」のことを「まったぶ」と言い、まったぶを使った漬物をよく作ります。
金井神では、虫こぶ状のまたたびを「女(おんな)まったぶ」、どんぐり状のまたたびを「男(おとこ)まったぶ」と呼び、「男まったぶ」ではまたたび酒を作り、漬物づくりには「女まったぶ」を使います。
この「女まったぶ」を水にさらし、もんで綺麗にしたものを塩と水で漬け込んでいきます。何度も水と塩を替えて渋を抜き、塩漬けにしてできあがりです。食べるときは塩抜きをして食べます。焼酎をちょっと香りづけにふりかけることもあるそうです。
味はサクサクとした木の実の食感と、食べたときにふわっと香るまたたびの香りが特徴的で、お酒のおつまみや、ご飯のおかずにもなる一品です。
こちらの記事もおすすめです
金井神・上坂部集落の活動 伊藤恭悦さん
横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神(かないがみ)・上坂部(かみさかべ)集落には、町内会や自治会といった組織がありませんが、集落運営を話し合う「一礼(いちれい)」が、元旦に坂部会館で行われています。 この時の...
地域活動
がんばるムラ人
三杯みそ
県南地域でふるまい時の菓子として作られてきた「三杯みそ」。餅米、うるち米、小豆を主原料として作られていて、見た目と食感は餅のようです。材料にみそは使われていませんが、みその語源は材料を合わせた時の様子がみその...
食
米菓子・餅
田植え時期のお料理
5月の端午の節句が終わると、農作業が本格化します。横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神集落では、田植え時期の郷土料理が伝わります。農作業の合間に食べる料理は携帯が簡単なものが重宝されました。 ●笹巻き もち米と笹を使用...
食
郷土料理
米菓子・餅