仙北市北部川崎地域にある山谷(やまや)集落の奥、山を2時間ほど登ったところにあるのが「山谷薬師」です。

 この「山谷薬師」は地元の方のお話によると、角館のお祭り「山ぶっつけ」で町内の山車(ヤマ)たちがお参りする「薬師神社」に関係する神社です。
 
 山の上にある神社ですが古くから信仰を集め、参拝客が絶えませんでした。今も定期的に地域の方々によって刈り払いなどが行われ、参道が整備されています。
 しかし、神社までの道のりはちょっとした登山と同じで、さすがの地元の方も途中、高圧電線の鉄塔付近で休憩を取らないと登れないほどです。
 
 頂上には目にご利益のある石というのがあります。「その石の割れ目から覗いて、奥の仏様が見えたら……」というちょっと変わった話です。
 なかなか登るのが大変な場所にありますが、古くから霊験あらたかな神社として、地域で守られてきました。

平成24(2012)年5月掲載

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