白岩の歴史と文化を代表する古刹
中世、現在の仙北郡一帯を統治した戸沢氏の配下・白岩盛基によって創建された雲巖寺は、みちのくの小京都・角館とは異なる武家の空気を感じられる寺院です。境内には重要な造形物が数多く残っており、見所は何といっても秋田県の重要無形文化財に指定されている山門です。この山門には東北の左甚五郎と呼ばれた高橋市蔵制作の仁王像が設置されており、今にも動きだしそうな躍動感を味わえます。2体の像は、1本の大木の上部と下部から切り出されています。山門の正面に向かうとすぐ左手、鎮守稲荷堂の近くには、かつて、樅(もみ)の古木がありました。これが落雷で枯れてしまい、樅の木を惜しんだ当時の住職が、高橋市藏こと、かの有名な「ドンパン節」の作者である「名工・円満造(えまぞう)翁」に依頼して、仁王像の制作が行われることになったのです。
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白岩焼
白岩(しらいわ)焼は江戸中期から明治中期にかけて、仙北市白岩地域で生産された陶器です。 かつては、地域のどの家にも白岩焼があり、甕や鉢など多くの生活用品が作られました。最盛期には年間4万個以上の白岩焼が生産さ...
歴史
文化
直売所「未知の駅 白岩夢畑」
仙北市角館の白岩(しらいわ)地域から、横手市中心部へと続く「みずほの里ロード」沿い、中世の山城址「館山(たてやま)」の向かいに小さな直売所「未知(みち)の駅 白岩夢畑」があります。 正面の看板には秋田公立美...
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直売所
白岩の歴史
古い武家屋敷が立ち並ぶ「みちのくの小京都」こと仙北市の角館。そこから車で15分の場所に、角館より古いといわれる城下町の歴史を残す仙北市白岩(しらいわ)地域があります。 「此白岩もいといと古き処也」と白岩の名を記...
歴史
地域の歴史