江戸時代初期慶長年間(1596年~1615年)、釜ケ台集落の開発が本格的に始まります。そこから面々と続く新田開発が歴史そのものともいえる釜ケ台集落では、その先人たちの苦労を偲ぶためなのか、「先輩」という言葉をよく耳にします。
釜ケ台集落の神社の社殿内には、「先輩達」に感謝する言葉が記された額が掲げられています。
釜ケ台集落会は、2007年に会則の見直しを行い、「部落会」から「集落会」となりましが、集落はそれ以前から先輩達によって大切に運営されていました。現在はさらに名称を変更し「釜ケ台自治会」として活動しています。
田んぼの整備や山林の維持にはじまり、番楽の公演の場としての釜ケ台多目的会館の整備、光回線の導入など、先輩達は江戸時代から続く釜ヶ台集落の開発の歴史を積み重ねてきました。
300年の伝統を誇る番楽では、地域の皆さんが一緒になって楽しむ姿は今も昔も変わっていません。神社の祭典も伝統を大切にし、楽しみながら守っている姿が印象的でした。
これからも先輩達の想いを大切に、釜ケ台の歴史は続いていきます。
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