画像:清流の会 会長 金澤幸則さん

-世代と世代を結ぶ橋渡し役-

 「勝巳さん、あれいつのことだっけ?」「7月28日!」「よく出てくるなぁ~」。地域おこしグループ「清流の会」事務局長の石川勝巳さんと語らうのは、2代目会長を務める金澤幸則さん。杉沢交流センター友愛館(旧杉沢小中学校)で会合を開く清流の会には、いつもアットホームな雰囲気が漂います。
 
 金澤さんは大仙市出身の48歳。結婚を機に五城目町に移り住みました。先代から会長職を引き継いだ当時を「みんなにいじめられて会長になったんですよ~」と冗談を交えながら話してくれました。
 
 清流の会が掲げる地域活性化のテーマの一つに「次世代のために何を残し、何をすべきか」があります。「じいさんたちの想いをしっかり受け取り、具体的なカタチにして次の世代に残す、その橋渡し役が私の役目ですね」と語りながら「そういう微妙な年齢なんですよ(笑)」とユーモアを交えることを忘れません。
 
 活動している時が一番手ごたえを感じると言います。「何かしようとすると、必ずみんなが集まってくれます。歳をとっても地域を想う気持ちをみんなが持っているんです」。今、地域に一番重要なことは『実行』すること。「恋地ときめき農園での試験栽培とおやきの特産品化を成功させ、地域の収益につなげる実行力が必要なんです」と話します。
 
 昭和36年には439人いた杉沢地域の人口は現在94人、あせりがないわけではありません。「昔と今では状況が違います。少子化で人口が減るのは食い止められなくとも、世帯数が減るのは食い止めたい。それが私達の課題です」。
「地域に根ざして、一生懸命頑張りたい」と話していました。
 
平成22(2010)年4月掲載

こちらの記事もおすすめです

自然薯とろろ飯

 天然の「自然薯(じねんじょ)」は、古来から精の付く食べ物、「山薬(さんやく)」と呼ばれる漢方薬として珍重されてきました。  写真は五城目町杉沢地域の近辺の山に生息していた自然薯を使用したとろろ飯。すり鉢ですると、...

郷土料理

麦巻き(むぎまき)

 麦巻きは小麦粉に卵、砂糖、水を混ぜて焼くシンプルなお菓子です。生地をくるくると巻くことから「むぎまき」と呼ばれ、秋田県の能代山本~南秋地域でよく食べられています。五城目町の杉沢地域では、昔から冠婚葬祭、運動会...

その他

みちのく渓流釣り大会

 毎年4月下旬、馬場目岳に源を発する清流、馬場目川を舞台に「みちのく渓流釣り大会」が開催されます。受付場所が五城目町杉沢地域の「杉沢交流センター友愛館」となっており、腕に覚えのある太公望が杉沢地域に集まります。 ...

伝統行事・イベント

イベント