男鹿の貴重な窯跡
男鹿中地域にある三ッ森(みつもり)集落の三ッ森会館から、滝川を挟んで対岸にあるのが三ッ森窯跡です。三ッ森窯跡は男鹿市内における数少ない貴重な窯跡です。
江戸時代末期と推定される窯跡で、陶工(陶磁器の製造を職業とする人)は「瀬戸焼バアさん」と呼ばれる女性と言われていましたが、その後の調査で「宇吉」と呼ばれた陶工であったとされます。「宇吉」は、秋田の陶芸史に残る九州生まれの「野田宇吉」でないかと推定されています。ここでは、すり鉢、茶わん、急須、かめ、深鉢などの陶器が焼かれていました。
平成26(2014)年5月掲載
■参考文献
『男鹿市教育委員会 現地説明看板』
こちらの記事もおすすめです
火山の箱庭「寒風山」
男鹿中地域の東に鎮座する「寒風山」。標高354.8m、回転展望台からの360度の眺望や、パラグライダー体験などもできる男鹿市内で有数の人気観光スポットです。寒風山は地層観察に適したジオサイトの一つとして知られており、...
自然・施設
ビューポイント
「さなぶり」と「作休み」
「さなぶり」とは、広辞苑によると、「田植えを終えた祝い」。日本語大辞典では「田植えの終わりに田の神を送る行事」ともあります。 農家が多い秋田県では、昔から田植え作業が一段落する6月に田植えの慰労や豊作祈願...
伝統行事・イベント
伝統行事
南北朝時代の足跡「板碑」
男鹿市内には多くの「板碑」が残されています。板碑とは板状の供養塔のことですが、鎌倉時代に関東地方で石を使った板状の石塔が流行し、その後、石塔タイプの板碑が全国に広まりました。 男鹿中地域でも3カ所(山田、町田...
歴史
史跡