送り盆の行事は、県内でも地域によって色々ありますが、男鹿中地域の三ツ森集落には「ぼんぼん焼き」という行事があります。
三ツ森集落の家々の盆棚の両脇には、その年に生えた新しい竹だけが使われる「笹竹」が飾られます。
8月16日の夕方、集落の方が太鼓を鳴らし始めたら「ぼんぼん焼き」が始まる合図です。盆棚に飾られた笹竹や使わなくなった卒塔婆(そとば)などを住民が持ち寄り、火をつけて橋のたもとで燃やします。この時の煙が先祖を送ると言われています。
「ぼんぼん焼き」が終わると、「だだだこ」の節に合わせて盆踊りが始まり、これで送り盆の行事を締めくくります。送り盆の行事が終わると、住民たちはまた、日常の生活に戻っていくのです。
令和2(2020)年8月掲載
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