秋田県男鹿半島では「じゃがいも」のことを「あんぷら」と呼びます。呼び名の由来には諸説ありますが、オランダ語の「アンプール」が語源ではないかと言われています。アンプールはりんごを意味し、じゃがいもはりんごのように体に良い、「畑のアンプール」が「あんぷら」と変化したと言われています。
男鹿市の中石地域では、太平洋戦争中、主食の米の代用品としてあんぷら(じゃがいも)をよく食べていました。現在も春彼岸(3月下旬)に行う百万遍念仏の準備作業の合間にあんぷらが登場します。あんぷらの皮を剥いて鍋で塩茹ですれば、あんぷらの「お塩煮(おしょに)」の完成です。まだ冷え込みが続く季節、体も温まりお茶請けにぴったりの料理です。
平成26(2014)年2月掲載
■参考文献
「日本の食生活全集 秋田」編集委員会『聞き書 秋田の食事』
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