「珈琲」の香りと「音楽」の調べに包まれる癒しの空間
男鹿半島の北、五里合(いりあい)地区を貫く国道101号線は、どこまでも続く日本海の砂浜や起伏に富んだ砂丘など、美しい景観が続く快適なドライブコースです。その国道から琴川地域に向かう小道を入っていくと琴川の入り口に建つ「こおひい工房 珈音」があります。
外観は、田園風景の中にとけ込み、懐かしく落ち着いた佇まいです。お店の外にまで珈琲の芳ばしい香りが漂い、入口をくぐると、物語の中に出てきそうな、やわらかな空気に包まれた店内が目に飛び込んできます。
柱と梁は、店主である佐藤毅さんの自宅でかつて使われていた部材です。
オーナーの佐藤毅さんは平成18(2006)年から自家焙煎した珈琲豆の宅配販売を始め、平成20(2008)年には自宅の隣に念願の喫茶店をオープンしました。「珈音」の名は、毅さんの奥さんが名付け親です。「珈琲」と、コントラバス奏者でもある毅さんの「音楽」からイマジネーションを得て付けられたのが「カノン=珈音」という名前でした。
オススメ珈琲は、珈音ブレンド。珈琲豆は一粒一粒ハンドピッキングで良い豆と悪い豆を仕分けしていくため、大量生産はできませんが、毅さんのこだわりが詰まった珈琲豆は一味違います。
また、豆は自家焙煎されており、焙煎の仕方によってもまた味が変わってくるそうです。毅さんは、「珈琲を作る工程の中で、焙煎の時が一番面白いです」と話してくださいました。
至福の一杯を味わいに、男鹿へドライブに出かけてみませんか。
令和4(2022)年6月掲載
【お問い合わせ】こおひい工房 珈音
●住所:秋田県男鹿市五里合琴川字前田109
●電話:0185‐34‐2470
●ウェブサイト:こおひい工房 珈音 (外部リンク)
こちらの記事もおすすめです
琴川のホタル
潮風吹く男鹿市五里合にある琴川地域では、夏の夕暮れ時、無数のホタルの乱舞が見られます。 喫茶店「こおひい工房 珈音(かのん)」の周辺に広がる水田や付近の里山が主な生息地となっており、ホタルが飛び交う時期になる...
自然・施設
ビューポイント
安田海岸と鮪川層
男鹿半島というのは観光資源豊かな場所としても知られますが、地質学の世界ではきわめて貴重な地域とされ、国内外から研究者や学生が多く訪れる場所でもあります。 ここ安田海岸(あんでんかいがん)は五里合地域の北にあ...
自然・施設
歴史
ビューポイント
その他
琴川の歴史
琴川の近く、安田(あんでん)海岸には古く貴重な地層が露出する場所があります。地質学的な価値が高いため、時折学生たちが調査のために訪れるほか、化石を探す子どもたちの姿を見かけることもあります。 集落としての琴...
歴史
地域の歴史