能代市・東能代地域にある「小友沼(おともぬま)」は、延宝3年(1675年)に、かんがい用として造られた人工の溜池です。かつて、地元では「おともの堤」と呼ばれ、親しまれていました。
小友沼には毎年10月頃から3月頃まで、真雁や白鳥など数種類の渡り鳥が飛来し、約20万羽が中継地として訪れます。
江戸時代の紀行家、菅江真澄が描いた小友沼の絵図が残されていたり、機織り姫の伝説が伝わっていたりと、豊富な自然のほかに歴史の深さも感じられます。
近年では、毎年、能代市立第5小学校の児童が小友沼を訪れ「小友沼観察会」を開催しており、小友沼は今も昔も人々と鳥たちに愛されています。
平成29(2017)年3月掲載
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