画像:小様酒和会(こざましゅわかい)の活動

  今から40年以上前、北秋田市上小様地域にはお盆の行事が何もありませんでした。当時、10人ほどの若者が集まり、「お盆に皆で集まり酒を飲もう」という声かけの下、青年会を結成しました。青年会として10年近く活動した後、名称を「小様酒和会」と改めます。

  それ以来、イベントの企画や地域の側溝あげ、草刈りといった環境整備活動を行ってきました。

  活動の中で力を注いだ事業は「小様トンネル」の整備です。当時、阿仁町の中心部に抜ける「旧小様トンネル」は、車が1台やっと通れるという狭さで、延長100mほどのトンネルには待機所もなく、住民はこの生活道路に長年苦労してきました。“このままではいけない”と、全世帯が会員となる「期成同盟会」を立ち上げ、当時の阿仁町長にも自治会の総会に参加いただき道路改良を陳情し続けました。そして県の事業を活用して平成9(1997)年、現在の新トンネルが完成しました。新トンネルの完成と道路改良は決して順調に進んだわけではありません。当時30歳代の「小様酒和会」のメンバーの熱意に上小様、下小様の両自治会をはじめ当時の阿仁町長も応えてくれました。地域が、一つにまとまっていたからこそ、小さな集落の陳情が県まで届いたと言われています。この道路改良の歴史は会員にとって思い入れのあるものとなっています。

  今も「小様酒和会」では会員に上下関係の意識はありません。毎月一回、小様集会所に集まって定例会を開いており、農作業のやり方からイベントの企画まで話し合う、情報交換の場となっています。

平成24(2012)年5月掲載
令和4(2022)年2月更新

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