画像:宝引き(ほうびき)遊び

 北秋田市根子(ねっこ)地域に伝わる「宝引き(ほうびき)」遊びは、ひもくじの一種です。1.5mほどのひもの先に「どっぷ」が結わえられたものを引き当てれば一勝です。「どっぷ」とはアタリのことで、5円玉の穴を通して数十枚分も束ねた環をそう呼びます。

 一人が「親」となり、人数分のひもを一握りにして操り、そのほかは「子」となって、投げ出されたひもの中からそれぞれ一本を選び取ります。

 親はひもを背負い上げ、「ぱっぱのぱっと!」と掛け声をかけて、子の前に勢いよく叩きつけます。待ち構えている側はそれを一斉につかみますが、親はまだ、結果の先を片手に巻きつけたまま。鮮やかな手さばきでハズレのひもから放していき、少しずつ人数をふるい落とします。

 「どっぷ」の重量を確かめる子たちと、悟らせまいとする親とが、激しく引っ張り合うので、「どー!どー!どー!どー!」「きたど!きたど!」と、思わず声も大きくなります。

 昔から伝えられてきた宝引きは、地域の賑わいづくりのイベントでも行われ、観光客と住民の皆さんが一緒に盛り上がる姿を見ることができます。

平成22(2010)年4月掲載
令和4(2022)年6月更新

こちらの記事もおすすめです

根子の歴史

 北秋田市根子地域には、“隠れ里”の趣があります。四方を里山に囲まれたすり鉢状の地形と、その底に民家が寄り添っている様子は、まるで人目を避けているかのようです。  集落では、源義経の家臣・佐藤継信が逃れて拓いたと...

歴史

地域の歴史

根子トンネル

 根子トンネル(延長575.8m、幅員4.05m、高さ4.25m)は、北秋田市根子地域と国道108号を結ぶ道として、昭和50(1975)年3月に開通しました。それ以前は、集落の出入りは、山登りを意味していました。トンネル開通後は、住民の...

自然・施設

その他

浄夜豆腐

 浄夜豆腐は、通称「じょいどうふ」と呼ばれる精進料理です。    かつて大晦日の晩、翌年の豊作を祈って、除夜の鐘を聞きながら食べたということから名づけられたと言われます。近所の和尚さんが8杯も食べて驚かせたことか...

郷土料理