根子トンネル(延長575.8m、幅員4.05m、高さ4.25m)は、北秋田市根子地域と国道108号を結ぶ道として、昭和50(1975)年3月に開通しました。それ以前は、集落の出入りは、山登りを意味していました。トンネル開通後は、住民の生活道路として重宝され、名物トンネルとして観光客が訪れることもあります。
トンネル内は一車線のため、対向車が来ると車避けのスペースで待機します。すれ違う時は「ありがとう」のクラクションを合図に再度発車する、和やかな雰囲気が漂います。
根子トンネルを抜けると、根子番楽が国の重要無形民俗文化財に指定されたのを記念して建てられた石碑と看板が現れます。石碑の写真は番楽の演目「鞍馬(別名、牛若弁慶)」最大の見せ場である、弁慶の長刀の峰に牛若丸が乗るシーンで、石碑の向こうには、集落の風景が広がっています。
■参考文献
『根子トンネル銘板』
こちらの記事もおすすめです
根子番楽
-隠れ里に伝わる勇壮な武士舞- 夜7時、静まり返った北秋田市の根子地域の根子児童館から勇壮なお囃子の音が聞こえてきます。毎週水曜日、児童館では国の重要無形民俗文化財に指定される『根子番楽』の練習が、番楽保存会...
伝統行事・イベント
郷土芸能
根子地域の活動
北秋田市根子地域では、平成3(1991)年、根子マタギと根子番楽についての調査をまとめた冊子を発行しています。 マタギと番楽は共に、先祖が残した貴重なもの。根子の「旅マタギ」は広く東北・北陸地方の集落に、根子番楽...
地域活動
地域団体
宝引き(ほうびき)遊び
北秋田市根子(ねっこ)地域に伝わる「宝引き(ほうびき)」遊びは、ひもくじの一種です。1.5mほどのひもの先に「どっぷ」が結わえられたものを引き当てれば一勝です。「どっぷ」とはアタリのことで、5円玉の穴を通して数十枚...
歴史
文化