-洪水から生まれた地域おこし-
大館市大葛地域を、静かな瀬音を立てて流れる犀川。途中で金山川と合流し、大葛地域を貫くように流れていきます。昭和50年(1975年)、この犀川が氾濫し、大葛は大きな被害を受けました。その後、洪水により荒廃した大葛を離れる人が続出し、地域の崩壊の危機が広まりました。そんな中で結成されたのが「大葛の将来を考える会」です。
大葛地域の集落の代表と理事、青年団・婦人会の代表からなる、地域のまとめ役として「大葛の将来を考える会」は活動を行ってきました。
会の特徴は、他の協議会や自治会にはない取組にあります。平成11(1999)年からは、旧比内町から引き継いだ大葛温泉の運営を始めました。1日平均200人が訪れる人気の温泉となり、温泉の収益を元に、防犯灯の整備をはじめ、住民対象の研修会や道路の整備などを行っています。
さらに、ユニークなのが結婚が成立すると20万円の報奨金を仲人にだす「婚活支援」。結婚を何組も取り持つと、その分だけ、報奨金がもらえると言う仕組みを作りました。
また、イベントやお祭りになると、青年団をはじめ若者たちが地域を引っ張っていきます。お盆に行われる盆踊り大会では、実行委員会がオリジナルのリストバンドを作って活動する気合の入れよう。ハッピもお揃いです。
さらに、平成22年(2010年)12月からは、2名の地域おこし協力隊員が大葛地域に着任し、イベントの開催や干し餅づくりなど様々な地域おこし活動を行いました。活動の中で生れた蕎麦栽培は、現在も大葛地域に引き継がれています。
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